第9回 仮想化友の会勉強会いってきた

遅くなったけど、木曜日に第9回仮想化友の会勉強会いってきたよ。
いつも10〜20人くらいなのに、今回は40人とか集まった罠。

とりあえず、メモ貼っつけときます。


2009/05/28 第9回 仮想化友の会勉強会@日本RedHat
※ 一応、RedHat社の総意/公式見解ではないよ、って事でひとつ。


KVMインタラクション

  • QEMU
    • type-2の仮想化
    • 結構古くからある → なのでドライバ関係も結構古いのが多い
    • SPARCをエミュレーションできる
  • KVM
    • QEMUを高速化しましょう、というアプローチ
    • /dev/kvm を利用
    • 実行の管理はLinux側。普通のユーザプロセスで動く
    • だから普通にkillコマンドでプロセス=ゲストマシンを殺せてしまうよ
  • そこでゲストモード
    • 仮想化用のセンシティブ命令を追加 → VT必須
    • ホストとゲストの特権命令を丸めて、スケジューリング
  • KVMによるQEMUの高速化
    • CPUエミュレーション
    • センシティブ命令チェック
    • 命令の書き換えで対応
    • I/Oであれば、デバイスエミュレータに渡す

Virtio

※ 要点だけ。詳しくは資料みるよろし

  • Zero-copy I/Oを実装するためのフレームワーク
  • 共有メモリにオペレーション(リクエスト)があって、I/O命令を実行
    • トラップ多くなる → どんどん遅くなる
    • それ、直接デバイスに送ったり、必要ならエミュレーションとかすればよくね
  • Linux側で、仮想ソフト用の口を用意しておくから、後は各自頑張って → それがVirtio

※ たぶんAPIちっくなもの?

  • 今実装されてるのはQEMUのみ
    • 要するにXenKVM
    • PVドライバがいらなくなった(完全仮想化のことね)
  • virtio_ring
    • ゲストとホストの共有ページを利用したリングバッファを提供
    • バッファが共有ページの上に乗る
  • virtio_pci
    • 仮想PCIバイス
    • I/O命令は仮想環境がフックする
    • で、処理をたたかせる
    • これも共有ページで共有
  • virtio_blk
  • virtio_console
    • コンソールは割り込み処理が多いので、準仮想化する意義がある!
  • ポイント
    • 共有メモリ使うから早いよ
    • それを実装するのはvirtioだよ

RedHatの仮想化戦略

  • 2月 マイクロソフト相互運用で合意
    • ポイント : 全部仮想化上の話
    • RHEL上でWinを保障
    • 逆:Win上のRHEL
    • サポートは両方から受けれるよ
  • 5.4から本格実装
    • 今秋
    • 2k,2k3,2k8サポ
    • Hyper-V上でサポ受けれる
    • ベータ版は来月(?)

ロードマップ

  • KVMLinuxに組み込む
      • 5.4から。
    • Xenのサポートは継続
    • 仮想化エンジンは2つ(Xen,KVM)
  • GUIベースの管理系のソフトを提供
    • Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers / Desktop
  • For Servers

Q&A

  • KVMのアドバンテージ
    • Linuxカーネルの実装である
    • ゲストに修正不要(完全仮想化)
    • よって、プロプラエタリなドライバでも利用できる → LinuxRaidカードのドライバなど → Xenでは現状利用できないものも使える
  • 価格
    • VMwareよりは高くできない
    • ライセンス形態も検討中 → MSの様な形態も検討中
  • P2Vツール
    • 現状用意できていない状態
    • VMwareコンバーターやDDコマンドで引っこ抜いて、qemuでコンバートと言う昔ながらの方法では、既に可能だよね、的な
  • 管理ツールのグレード分け
    • 検討中
  • EPTのベンチマーク
    • 公開できない(oracleのを使ってるため)
    • 速くなる訳ではない
    • 遅くならない為のもの
    • でも、あるとないとじゃ全然違うよ。Nehalem かわいいよ Nehalem
  • 現状でKVMを試すとすれば?
    • Fedoraを使ってほしい
    • 5.4Betaが出たら、それが最善
  • oVirtはどうなるのか
    • 捨てた訳ではない
    • 管理ツールとして、段々上記製品に組み込んでいく

こんな感じです。
間違えて思えてる所もあるような気がするので、まぁ参考程度に。

各種資料は、こちらから。
http://sites.google.com/site/kasotomo/